天地創造は偉大なる神の傑作芸術
天地創造は偉大なる神の傑作芸術であるが、それは人間の口の中にも当てはまる。人間は食べ物を口の中にいれ、それを咀嚼する。そして小さく噛み砕き、唾液と交ぜ口の中を巡回させ頬粘膜(頬っぺた)と舌の巧みな動作によって小さな塊を作り、最後に飲み込む。
歯の形態だけでも実に巧みに作られていて、歯の豊隆(膨らみ、出っ張り)は食べ物を歯と歯の間、及び歯と歯茎の間に詰まらせることなく、スムーズに流れるようその調節度合いがうまく計られている。歯の膨らみは自浄清掃作用に大きく影響しているのである。また食べ物が口の中で咀嚼される時それが、歯茎のところに接触してマッサージの役割をはたし血液の循環を促すのである。

ところがむし歯などにより、歯の形態がいったん崩壊すると、その傑作芸術品は一瞬にバランスを失う。歯周病で歯茎が下がって歯がぐらぐらするのも同様である。歯医者はそれを元の歯の形に復元しようと努めるが神が創ったものにかなう訳が無い。ではその差を埋める為にはどうしたらよいか、人間の手で作ったものは所詮自浄作用を持たないので、患者自身の歯磨きと歯医者による機械的クリーニングの両方から清掃する必要がある。
またリコールなどの定期検診などによる虫歯や歯周病のチェックも欠かせない。では何も異常がない天然の歯だと磨かなくてもよいかというと、人がお風呂に入るのと同様、やはり歯も清潔する必要があるのだ。
昨今、審美、インプラント、レーザー治療など最先端の技術がいろいろ紹介されているが、歯は抜かず、削らず、何も手を加えないのが一番よい。その為の最大の治療法は歯の事前予防が第一なのである。
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